「伝え方によって、行きたくなる気持ちは変わるのか?」
これは、情報発信をする上で常に意識しているテーマです。
今回はその検証として、サッカー観戦の情報を「データ」と「手書き」それぞれでまとめたら、どちらが“行きたくなる”伝え方になるか?を試してみました。
題材に選んだのは、2025年5月31日(土)に町田GIONスタジアムで行われた「町田ゼルビア vs 横浜F・マリノス」のJ1リーグ戦。
しかもこの日はあいにくの雨予報。
事前予約制のイベントが増える今、「雨でも行くべき?」「どんな席なら快適?」と迷う人も多いはずです。
本記事では、
実際に私が観戦した体験をもとに、天気や席の条件も含めた「行きたくなる伝え方」を手書き編とデータ編の2軸で検証し、その違いや効果を比較してみました。
情報のまとめ方に悩んでいる方、読み手に「行ってみたい」と思ってもらえる記事の作り方に興味がある方の参考になれば幸いです。
対象試合の概要(データに該当)
日付:2025年5月31日(土) 14:00キックオフ
試合:町田ゼルビア vs 横浜F・マリノス戦
場所:町田GIONスタジアム(東京都町田市野津田町2035 町田市立野津田公園)
天気:雨が降ったり止んだり。途中雷雨。
気温:最高気温・最低気温(町田市)
- 最高気温:17℃
- 最低気温:14℃
- 天気:雨のちくもり
- 降水量:37mm
服装:長袖2枚程度
目的:日本代表メンバーも在籍のため
雨でも“行きたくなる”観戦ガイドは、どう伝えれば届く?
「雨の日の観戦って実際どうなの?」
そう思った方に、ただ体験談を伝えるだけでは足りないと感じました。
今回のテーマは、「雨でも行きたい」と思わせる情報の伝え方です。
私自身、初めて“雨予報あり”のサッカー観戦チケットを買うときに悩んだことがありました。
- 雨でも濡れない席はどこ?
- その席のチケットはいくら?
- ピッチはどのように見える?
- 雨でも歩きやすい道?
- 雨の日の服装はどんなのが良い?
これらの疑問に対して、どんな形で伝えれば「行ってみたい」と思えるか?
その答えを探すために、この記事では手書きとデータの2つの形式で観戦情報を整理・発信してみました。
データ整理編:表と写真で「比較できる安心感」をつくる
「行ってみたい」「安心して行けそう」と思える情報には、数字・比較・条件整理が重要です。
今回は、表を使って、サッカー観戦に関する情報を“比較表”で整理してみました。
座席、価格、屋根の有無、雨天での快適さなどを並べてみることで、「自分に合った選択」がしやすくなるよう意識しています。
「町田GIONスタジアム 各座席の比較表」

実際に雨予報の中で席を選ぶ時、比較表を作ることで「屋根がある席がどこか」「どのくらい濡れそうか」を視覚的に判断でき、迷いが減りました。
情報が整理されているだけで、“選択の不安”がぐっと減ることを実感しました。
購入のタイミングで価格が変わります。
町田ゼルビア公式サイトに表示されているのは「標準価格」です。
標準価格をみて、購入を検討しないように注意が必要です。
データでまとめるメリット・デメリット
メリット
- 一目で条件を比較できる(価格・快適さなど)
- 論理的で説得力がある
- 検索性・再利用性が高い
- 自分に合った選択がしやすく、読者が行動に移しやすい
デメリット
- 「伝える人」の体験が伝わりにくく、無個性になりがち
- 表だけでは臨場感や雰囲気が伝わりにくい
- 数字に強くない人には読みづらいことも
- 感情面(楽しかった・ワクワクしたなど)が補完されないと無機質になる
実際の画像で見る座席からの見え方

私が実際に観戦したカテゴリー3の後方席は屋根があり、風雨を完全に避けられました。
背番号や顔の表情が「ギリギリわかる」距離で、全体の流れはとても見やすかったです。
ただし、応援団の熱や選手の細かい感情までは少し距離を感じました。
町田GIONスタジアムの公式サイトでは、座席カテゴリーごとの一部席からの360度パノラマも載っています。
ただし、「選手のサイズ感」は分かりづらく、実際の写真の方がイメージしやすいと感じました。
駐車場データも整理してほしいと感じた理由
サッカー観戦時に意外と困るのが駐車場の情報です。
スタジアム周辺の駐車場は「関係者専用」「事前予約制」「徒歩距離が長い」「月極駐車場」など、条件がまちまち。
そのため、一覧で距離・料金・予約の有無などを比較できる表が欲しいと強く感じました。
公共交通機関をおすすめしてます。
雨の日は特に、交通機関での移動も大変です。
また、町田GIONスタジアムは「天空の城」と呼ばれるほど山の上にあります。
データ整理編まとめ
数字と写真、表を使って事前に不安を解消できる情報整理は、「行ってみようかな」と思わせる力があります。
一方で、現場の空気感や「行って良かった」という気持ちを届けるには、手書きなどの情感ある表現が必要です。
スタジアム全体を俯瞰できる「ドラクエ風マップ」も有効
情報を一覧表で比べるだけでなく、空間のつながりや導線をざっくり把握したい人にはドラクエ風の公式スタジアム図も効果的です。
町田ゼルビア公式のマップは、実際のスタジアムの構造を簡潔かつ親しみやすく伝えています。

ドラクエ風のタッチでありながら、情報の整理と誘導の役割を果たす、“手書き×データ”の中間的な表現としてとても参考になります。
手書き表現編:感情や空気感を伝えるノート風
手書きには「伝える以上に、感じてもらう」力があります。
今回は、データでは伝えきれなかった部分を、手描きの図やメモで表現してみました。
「雨の日にどの席が快適だったか」「当日の空気感」「歩いた道のリアル」など、体験者の視点が伝わることを重視しています。
実際に描いた手書きメモ・スケッチ

手書きのメリット・デメリット
メリット
- 視覚的に印象に残る(記憶に残る)
- 読み手に「人の気配」を感じさせ、温かさや信頼感を生む
- 複雑な説明を図にすれば、一瞬で理解できる
- 見るだけで「体験の空気感」が伝わる(情報+感情)
デメリット
- 書く手間がかかる(制作時間が必要)
- 正確な数値・比較には不向き(詳細な価格や条件など)
- 情報の網羅性や検索性にはやや劣る
- 手書きのスタイルが人によって伝わりやすさに差が出る
私が手書きで伝えて感じたこと
雨の日の観戦という不安な条件でも、手書きで道順や屋根のある席を描いてみると、「行けるかも」という気持ちが自然と湧いてきました。
たとえば「この道は坂道が多いけど、木の下を通っていけば少しはマシ」なんて、Google Mapじゃ教えてくれません。
描いているうちに、「ここ、ぬかるんでて笑った」といった体験までよみがえり、ちょっと笑える道案内になっていました。
手書きは、情報というより“感情”も添えられるツール。
数字や記号では拾いきれない肌感や、ちょっとした笑い、臨場感まで伝えられるのが強みだと感じました。
“わかりやすい”だけでなく、“楽しそう”と感じてもらえるような伝え方、それが手書きならではの魅力かもしれません。
読者にも、数値や記号じゃなく“肌感”で伝える情報があってもいいと感じました。
まとめ
雨の日のサッカー観戦をテーマに、「行きたくなる情報の伝え方」を考察しました。
今回のポイントは、観戦体験を“表や写真”と“手書きのイラスト”という2つの形式で整理し、どちらがより初めての人の不安を和らげ、「行ってみたい」と思わせるかの検証です。
表や画像は条件の違いを比較しやすく、安心材料になります。
手書きは温度感や現場の空気が伝わりやすく、感情面への訴求力があります。
どちらの方法も強みがあり、読者の状況や目的に応じて使い分けることで、情報の伝わり方に大きな差が生まれることがわかりました。
では、このへんで。